前回、Anker製トランスミッター・レシーバー(以下、TX・RX)を辛口レビューしました。前回の記事はこちら。
はっきり言いましょう。Anker製TX・RXはお勧めできない商品でした。
購入したTX・RXが、使い物にならない商品でしたので、私は、良質なTX・RXを求め、探し回りました。
そんな中出会ったのが、怪しい中華製の商品であるこの商品でした。
地雷臭漂うこの商品を購入することを決意したのには理由があります。
それは、サクラチェッカーというサイトで、サクラでない商品の中の人気ランキングTOP3に入っていたからです。(2021年05月時点)
サクラとは……ここでのサクラの意味は、自分の商品に、お金を払って高評価のレビューしてもらい、評判が良い商品と偽ること
サクラチェッカーとは……AmazonのURLをコピペすると、サクラかどうか判定してくれるサイト。
なので、半信半疑ながらも、サクラチェッカーというサイトを信じ、この商品を購入したわけです。
しかし、結論から言うと、この商品もお勧めできない商品でした。
サクラチェッカーでTOP3の商品なのに関わらず、です。
ですので、注意喚起の意味も含めて、この商品を辛口レビューしたいと思います。
この記事を読めば、こちらの中国製TX・RXがなぜ悪い商品なのか、逆に良い点は何なのか、分かっていただけると思います。
まず、この商品はどういった商品か、解説したいと思います。
Contents
どんな商品なの?
こちらの商品は、Agedate.という中国のメーカーの、BluetoothTX・RXです。
BluetoothTX・RXとは、簡単に説明すると、Bluetooth非対応のオーディオ機器を、Bluetooth接続させるための機器です。
使用例
私は、Bluetooth非対応のテレビを、Bluetoothイヤホンに接続するために購入しました。
ですので、そういった用途で使ったときのレビューになります。
接続方式
入出力は、3.5mmAUXと、光角型プラグSPDIFです。
AUXとは……音声信号を入出力する規格のこと。
SPDIFとは……音声信号を「デジタル」転送するための規格のこと。
電源
充電式です。付属のUSB Type A-USB micro Bのケーブルを使い、充電します。
外観チェック!
次に、外観を写真でチェックしていきましょう。
上から見た外観
側面
裏面
後ろから見た外観
どんな商品かイメージできましたか?
次に、この商品の悪い点から、記載していきたいと思います。
中国製Bluetooth 5.0TX・RXの悪い点
悪い点①音がたまに途切れる
このBluetoothTX・RX最大の悪い点が、SPDIFで接続している時、「音がたまに途切れる」ことです。
どのような途切れ方かと解説すると、音がいきなり無音になり、しばらくしてまた音が鳴るというような途切れ方です。
この「音が途切れる」ことが、3~4時間に1度くらいの頻度で起きます。
これは、かなりストレスになります。
私はこのTX・RXをBluetooth無線イヤホンにつなぎ、ゲームをするのですが、音ゲー中に音が途切れ、ゲームオーバーになったり、ゲームのシリアスなシーンで音が途切れて、台無しになったりしました。
なので、この点があるため、この中国製BluetoothTX・RXはお勧めできない商品ということになります。
この商品を購入するより、値段が高くなっても、ちゃんと使えるBluetoothTX・RXを購入したほうが良いです。
悪い点②TX対応のBluetoothコーデックがaptX/aptX LL/aptX HD/SBCで、AACに対応していない
まず、Bluetoothコーデックとは何か解説します。
Bluetoothコーデックとは?
コーデックとはBLUETOOTHで音声を無線伝送する際に使用する「音声圧縮変換方式」のことです。
Sony ヘルプガイド https://helpguide.sony.net/mdr/1abt/v1/ja/contents/TP0000777584.html
音声データは、Bluetoothで無線伝送される際、圧縮されてから、無線伝送されます。
その圧縮の方式のことをコーデックと言います。
コーデックによって、音質や、遅延が変わります。
コーデックには様々な種類があります。
Bluetoothコーデックの種類
いわば標準のBluetoothコーデック。Bluetooth機器ならば、このコーデックに必ず対応しています。
SBCよりも低遅延、かつ高音質。主にApple製品によく使われています。こちらにこの商品は対応していません。
AACよりも低遅延、かつ高音質。CDほどの高音質になります。こちらにこの商品は対応しています。
aptXと同じ音質ですが、非常に低遅延です。こちらにこの商品は対応しています。
遅延はaptXより劣りますが、音質がaptXより高音質になります。こちらにこの商品は対応しています。
この、AACに対応していません。
私が使用しているBluetoothイヤホンが、SBC・AACに対応していますが、AACで接続できないと、一番低いグレードのコーデックであるSBCでしか接続できません。
SBCは音質・遅延ともに良いものとは言えないので、できればAACに対応してほしかったですね。
ただ、他のTX・RXも、AACに対応していない傾向がありますので、この商品だけの悪い点ではありません。
悪い点③充電しながら使用すると、音が途切れる現象が頻繁に発生する
こちらの商品は、充電しながら使用すると、音が途切れる現象が頻繁になります。
どういう意味か説明すると、悪い点①で述べましたが、この商品を使用すると、3~4時間に一度という頻度で、音が途切れる現象が起きます。
その上、充電しながら使用すると、その音が途切れる現象の頻度が1~2時間に一度という頻度になり、頻繁になるという意味です。
そのため、充電しながら使用するのは避けた方が良いです。
以上が、悪い点です。
悪い点は3つしかありませんが、そのうち一つが大きな欠点でしたので、この商品はお勧めできないという結論になりました。
しかし、この商品には、AnkerのTX・RXに比べ、良い点も沢山あります。
次は良い点も述べていきます。
中国製Bluetooth 5.0TX・RXの良い点
良い点①Bluetooth機器と接続することが安定してできる
前回辛口レビューした、AnkerのTX・RXは、Bluetooth機器と安定して接続ができませんでした。
この商品は、音がたまに途切れるものの、Bluetooth機器と安定して接続ができます。
つまり、AnkerのTX・RXはBluetooth接続をするのが大変だが、一度接続すれば、音が途切れることがなく使用することができ、この商品は、Bluetooth接続をするのは容易だが、接続後、音が途切れることがある、ということになります。
どちらもお勧めできないTX・RXですが、それぞれ特徴が異なりますね。
この、「Bluetooth機器との接続が容易」という点は、とても良い点だと思います。
良い点②分かりやすいマークがついている物理ボタンが複数あるため、操作がしやすい。
これはAnkerのTX・RXとの比較になるのですが、AnkerのTX・RXには、物理ボタンが一つしかありませんでした。
この商品には、物理ボタンが複数あり、それぞれの物理ボタンにマークがついているので非常に分かりやすいです。
ボタンが分かりやすいと、操作がしやすくなります。
この点を良い点とします。
良い点③複数のLEDランプが光るため、今、どんな接続をされているか一目でわかる
これもAnkerのTX・RXとの比較になります。
AnkerのTX・RXは、LEDランプが一つしかなく、どんな接続をしているのかは、その一つのLEDランプの光り方(点滅の頻度や、点滅している色など)でわかるようになっていました。
非常に分かりにくかったです。
それに比べ、この商品は、LEDランプが複数あり、今接続しているコーデックや、ペアリングモードかどうか、充電中かどうか等、一目でわかるようになっています。
これは非常に良い点だと思いました。
良い点④ケーブルが付属しているため、買ってすぐ使える
AnkerのTX・RXもケーブルが付属していましたが、こちらの商品にもケーブルが付属しています。
そのため、買ってすぐ使えます。
付属しているケーブルは、下の通りです。
- USB充電ケーブル(USB micro B-USB TypeA)
- 3.5mmオーディオケーブル
- RCAオーディオケーブル
- 光デジタルケーブル
以上が付属するケーブルです。
ケーブルが付属している点は、とても良い点ですね。
最後に、まとめに入ります。
まとめ
中国メーカーAgedate.の、Bluetooth非対応の機器を、Bluetooth接続できるようにする機器です。
- 3~4時間に一度くらいの頻度で、音が途切れる。
- BluetoothコーデックがAACに対応していない。
- 充電しながら使用すると、音が途切れる頻度が増す。
- Bluetooth機器と接続することが容易。
- 分かりやすいマークがついている物理ボタンが複数あるため、操作しやすい。
- 複数のLEDランプが光るため、今どんな接続をしているか一目でわかる。
- 複数のケーブルが付属しているため、買ってすぐ使える。