外出が困難な現在、家にいる時間で、音楽を楽しみたい、そう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、前回、moraというサイトを紹介しました。前回の記事はこちら。
moraは高品質な音楽を提供してくれるので、それに見合ったイヤホンで聞きたいですよね。
ですが、そんなにお金がない……そんな方に、今回はコスパ最強の無線イヤホンを紹介します。
この記事を読めば、今回紹介するAnker Soundcore Liberty Air 2 Proがどういった商品か、また、良い点・悪い点も分かっていただけると思います。
Contents
どんな商品なの?
まず、こちらの商品がどんな商品か、紹介していきます。
Anker Soundcore Liberty Air 2 Proは、Ankerという中国の有名メーカーのSoundcoreというオーディオブランドの無線イヤホン最新モデルです。
この商品を一言で説明すると、「低価格なのにノイズキャンセリングがついていて、音質も良い、コスパ最強の無線イヤホン」です。
他のメーカーのノイズキャンセリングかつ無線イヤホンで、評価が高く、口コミも多いものは、価格comの最安値で大体、2万~3万前後します。
しかし、こちらのAnker Soundcore Liberty Air 2 Proは2021年05月時点でのAmazon価格が12,980円です。
かなり安いのが分かっていただけたでしょうか。
しかも、値段の割に、音質もかなり良いです。
昔のSoundcoreシリーズのベストセラーイヤホン、Soundcore Liberty Air 2の音質・機能をアップグレードした上位モデルなので、音質がとても良いと感じました。
下手なヘッドホンよりも高音質なのではないでしょうか。
ですが、高音質と言っても、以前こちらの記事で紹介した、高級ヘッドホンアンプと高級ヘッドホンをつないだ音質ほどではありませんので、ご注意ください。
ただ、手軽に安価で、音楽を楽しむには、とても良い無線イヤホンだと思います。
どんな商品か、文章でわかっていただけたと思います。次に、商品の外観を見ていきましょう。商品の写真を貼り付けていきます。
商品の外観チェック!
こちらが本体と、ケースです。
こちらが付属品のイヤーチップです。
本体をケースにしまった様子です。
500円玉と比較してみます。
これで、商品の外観について、分かっていただけたと思います。次に、こちらの商品を実際に使ってみて感じた、良い点、悪い点を述べたいと思います。まずは、良い点からです。
Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro良い点
良い点①断線の心配がない
これは、この商品だけでなく、無線イヤホン全般に言えることですが、断線の心配がないです。このメリットは大きいです。
このメリットの大きさを解説するには、まず、断線することがどれだけストレスになるか、述べなければいけません。
私はこれまで有線ヘッドホン・イヤホンを主に使っていました。
有線ヘッドホンは、どれだけ扱いに気を付けていても、断線してしまいます。
断線すると、断線した個所はもう聞こえなくなります。
どんなに音質が良いヘッドホンでも、断線すると、音が聞こえなくなります。
そんなヘッドホンでは音楽を楽しめません。
ですので、どうにか断線を直そうと考えるわけです。
断線したヘッドホンやイヤホンのプラグをヘッドホン端子に完全に差さず、半差しにすると、ごく稀に両方聞こえたりするので、それを利用して直したり、音が聞こえない部分のヘッドホンの音が出る部分の角度を調節すると稀に聞こえたりするので、音が出る部分を調節したり…….。
様々な工夫をして断線を直そうとしますが、根本的な解決にはならず、結局買い替えることになります。
買い替えれば、新品になりますので、しばらくは断線しませんが、またいずれ断線します。
その繰り返しで、どれだけお金を使ったか分かりません。
そんな断線との闘いが、この無線イヤホンを購入することで終わります。
ですので、これはとても大きなメリットだと感じました。
ですが、この無線ヘッドホンにしたことで、有線ヘッドホン・イヤホンにはないデメリットも出てきましたので、完全に無線ヘッドホンに乗り換えるかと言われれば、答えはNOになります。
無線ヘッドホン・有線ヘッドホン、それぞれにデメリット・メリットがありますので、使い分けていこうと思います。
もちろん、この後、悪い点で記載しますので、宜しければ最後までお付き合いください。
良い点②簡単に別の機器と接続が可能
いちいちコードの抜き差しをしなくても、下記のことをすれば、簡単に別の機器と接続ができます。
- 充電ケースにイヤホン本体を戻す
- 充電ケースのふたを開く。
- ケース側面にあるボタンを3秒間ほど押します。
- すると、イヤホンのLEDランプが白く点滅します。
- ペアリングしたい機器の設定で、「Soundcore Liberty Air 2 Pro」を選択する。
コードの抜き差しが必要な場合は、機器の置いてある場所やイヤホン端子の場所によってはかなり面倒なんですよね……。
例えば、テレビなんかはイヤホン端子がテレビの裏にあったり、側面にあったり……、手の届きにくい場所にあることが多いです。
さらに大型テレビの場合、テレビから離れて試聴すると思いますが、コードの抜き差しが必要だと、大型テレビの場所まで移動しないといけません。
接続したい機器同士が離れていれば、さらに移動しなければなりません。
面倒ですよね。
しかし、この無線イヤホンなら、上記の操作するだけで、機器から離れていても、別の機器と接続が可能です。
非常に便利ですので、この点を良い点とします。
良い点③機器とある程度距離があっても音が聞ける。
これも有線ヘッドホン・イヤホンにはないメリットです。
有線ヘッドホン・イヤホンはコードの長さまでしか移動できないのに対し、無線イヤホンはある程度機器から離れていても音が聞けます。
このメリットを感じた瞬間を、私の実際の体験をもとに、述べたいと思います。
突然ですが、私はコーヒーが好きです。
よく好んでインスタントコーヒーを飲むのですが、インスタントコーヒーは、部屋にはなく、キッチンの冷蔵庫の中にあります。
私は部屋で作業をしている時、音楽を聞くのですが、インスタントコーヒーを飲みながら音楽を聞きたいと思い、キッチンの冷蔵庫へ行きました。
そんな時、無線イヤホンなら、部屋に機器を置いたまま、耳にイヤホンを入れた状態で、音楽を聞きつつ、インスタントコーヒーを作れます。
そして、コーヒーを作った後、そのまま音楽を聞きながら、部屋に戻り、作ったコーヒーを飲めるのです。
このように、ちょっとした用事で、機器がある部屋を離れたい場合、耳にイヤホンを入れた状態で自由に動けるというのは、かなりのメリットになります。
良い点④Soundcoreアプリがとても便利。
こちらの無線イヤホンは、スマホにSoundcoreアプリをインストールすることで、様々な機能を使用することが可能です。
下に、Soundcoreアプリでできること一覧を記載します。
- HearIDテスト(何度でもテストできます。詳しくは、良い点⑤で解説します)
- イヤーチップ装着テスト(イヤホンを正常に付けれているかテストできます。大きい音が出ますので、注意が必要です。)
- ノイズキャンセリングモード・外音取り込みモード・標準を設定(後ほど、良い点⑥でノイズキャンセリングの感想を述べます)
- タッチ操作のオンオフ・カスタマイズ(後ほど、良い点⑦で、詳しく解説します)
- 無線イヤホンの残りバッテリーの確認
- ファームウェア更新と現在のバージョン確認
- シリアル番号確認
- 取扱説明書
- クイックスタートガイド
- 音声プロンプトのオンオフ(オンにすると、タッチ操作時や装着検出時、音で知らせてくれます)
- 装着検出のオンオフ(イヤホンを外すと、自動で音楽が停止します。再度装着すると再生します。)
以上がアプリでできること一覧でした。
かなり多いですよね。
このアプリがあることで、無線イヤホンをより便利に使用することができます。
もちろん、このアプリはダウンロード無料です。
この点を良い点とします。
良い点⑤アプリでテストを行えば、テスト結果から、個人にあった音の設定にしてくれる。
こちらの無線イヤホンは、スマホにSoundcoreのアプリをインストールし、Hear IDというテストを受けることで、テスト結果から、個人にあった音をイヤホンが出すように設定できます。
どのようなテストかというと、簡単な聴力テストのようなものです。
どのようなテストの流れになるか、下に記載します。
- 最初に自分の年齢を選択し、自分のいる場所がテストに適しているかを確認できます。(静かな環境でないとテストを行えません。)確認後、イヤホンを装着し、テストが始まります。
- 音が出ますので、聞こえれば「はい」ボタンをタッチ、聞こえなければ「いいえ」ボタンをタッチします。
- 3分ほどこれが続きます。
- 終了後、HearIDを選択できるようになり、テスト結果が反映された音をイヤホンが出すようになります。
なお、このテストは何回でも受け直すことができます。
なので、聴力が最近落ちてきたかも……と思った方は、定期的にテストを受ければ、より自分の聴力にあったイヤホンの音が楽しめます。
良い点⑥この価格では考えられないほどのノイズキャンセリング
こちらの無線イヤホン、低価格ながらノイズキャンセリングがついています。
ノイズキャンセリング以外にも、2つのモードが選択できます。
この無線イヤホンで選択できるモードは下の通りです。
- ノイズキャンセリングモード 周囲の騒音を軽減させるモードです。
- 外音取り込みモード 周囲の音を聞きやすくするモードです。
- 標準 ノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードをオフにします。
さらに、ノイズキャンセリングモードでは、4つのモードを選べます。
下に記載しておきます。
- 交通機関 エンジンや路面騒音などの低域の周波数を軽減します。
- 屋内 カフェなどの室内空間での周囲の声や中周波ノイズを軽減します。
- 屋外 外出先での周囲のノイズを軽減します。
- カスタム ノイズキャンセリングレベルをカスタマイズできます。
このように、複数のモードが用意されており、用途に合わせたノイズキャンセリング機能を使用できます。
また、外音取り込みモードにも、2つのモードがあります。
下に記載します。
- 全ての外音 すべての外音が聞こえます。
- 音声フォーカス 他の外音に比べて、音声(会話やアナウンス等)をよりはっきりと取り込みます。
外音取り込みモードも、用途に合わせてモードを選べます。
上記の情報をまとめると、このようになります。
- ノイズキャンセリングモード(周囲の騒音を軽減させるモードです。)
- 交通機関(エンジンや路面騒音などの低域の周波数を軽減します。)
- 屋内(カフェなどの室内空間での周囲の声や中周波ノイズを軽減します。)
- 屋外(外出先での周囲のノイズを軽減します。)
- カスタム(ノイズキャンセリングレベルをカスタマイズできます。)
- 外音取り込みモード(周囲の音を聞きやすくするモードです。)
- 全ての外音(すべての外音が聞こえます。)
- 音声フォーカス{他の外音に比べて、音声(会話やアナウンス等)をよりはっきりと取り込みます。}
- 標準モード(ノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードをオフにします。)
こちらのモードの中から用途に合わせて自由に選べます。
この価格では考えられないほど、モード数が多いですね。
モード数が多いのはわかっていただけたと思いますが、ノイズキャンセリング能力はどうなのか、という点が気になる方もいらっしゃると思います。
結論から言いますと、「この価格では考えられないほど良いノイズキャンセリング能力」です。
特にノイズキャンセリング能力を発揮できるのは、交通機関モードです。車の音が、この価格のノイズキャンセリングとは思えないほどにかなり軽減されます。
ノイズキャンセリングをオフにしてみたらわかるのですが、違いがはっきり分かります。
それに比べて、イマイチなのは、室内モードの人の声を軽減させるノイズキャンセリングモードです。
人の声はあまり軽減されません。
なので、人の声を軽減させる用途ではイマイチだと思うかもしれません。
良い点⑦タッチ操作がとても便利で、アプリでカスタマイズ、オンオフも可能。
この無線イヤホン、タッチ操作に対応しています。
- イヤホン左をシングルタップ
- イヤホン右をシングルタップ
- イヤホン左をダブルタップ
- イヤホン右をダブルタップ
- イヤホン左を2秒長押し
- イヤホン右を2秒長押し
の計6つのタッチ操作ができ、それぞれ自由に操作内容を選べます。
選べる操作内容は、シングルタップ、ダブルタップ、2秒長押しで、一部異なります。以下の通りです。
- 音量小
- 音量大
- 次へ
- 戻る
- 再生/一時停止
この中から、自由に一つ選べる。
- 音量小
- 音量大
- 次へ
- 戻る
- 再生/一時停止
- 音声アシスタント 携帯電話の音声アシスタントを起動する
- モード設定 ノイズキャンセリングモード 外音取り込みモード 標準 から選べる
この中から、自由に一つ選べる。
ダブルタップの選べる内容と同じ。
いかがでしょうか。
様々な操作をタップするだけでできることが分かっていただけたでしょうか。
しかし、この良い点には、デメリットもあります。
それは、「イヤホンを外すとき、誤動作をしてしまう」です。
特に、シングルタップの誤動作をしてしまいます。
しかし、流石Anker、そのことも配慮されています。
シングルタップはアプリでオフにすることが可能です。
誤動作が嫌な方は、シングルタップをアプリでオフにすることをお勧めします。
良い点⑧豊富なサイズのイヤーチップ付属。
この無線イヤホンには、下記の計9サイズのイヤーチップが付属しています。
- XL
- L+
- L
- M+
- M
- S
- XS
- XXS
- XXXS
外観がこちらです。
500円玉と大きさを比べてみました。
このうち、Mサイズが、すでにイヤホン本体に取り付けられています。
かなり豊富な種類のイヤーチップが付属していますね。
そのため、様々な方の耳の大きさに合わせられます。
耳の大きさに合っていないイヤーチップをつけたままだと、ノイズキャンセリング能力や、音質が半減してしまいますからね。
この点を良い点とします。
良い点⑨この価格帯にしては高音質
この無線イヤホン、この価格帯にしては高音質です。
全然、安っぽい音ではありません。
低音もしっかり鳴っていますし、高音も、耳障りな高音ではなく、ちゃんと綺麗に鳴っています。
ただ、繰り返しになりますが、ずしずしと内臓に響くような低音、高解像度の非常にきれいな高音、人の息使いまで聞こえるような中音のような素晴らしい音を聞くことは、この無線イヤホンではできません。
ただ、コスパで考えるとこの無線イヤホンの方が優れており、気軽に音楽を楽しみたい方にとって、この無線イヤホンはとても良い商品だと思います。
良い点⑩マグネット式なので、スムーズに収納できる。
この無線イヤホンは、マグネット式になっており、ケースもマグネット式になっています。
なので、無線イヤホンをケースにしまう時、マグネットで引き付けられ、スムーズに収納することができます。
このマグネット式の良さは、こちらのSurface pro 7の記事のSurface pro 7の良い点⑤でも触れていますが、非常に便利です。
マグネット式の便利さに慣れてしまえば、他のマグネット式でない商品は使いづらく感じると思います。
このマグネット式であることを、良い点とします。
良い点⑪地味に付属のコードについているマジックタイが便利。
マジックタイとは、結束バンドが、マジックテープになって、繰り返し結束できるようになったものです。
こちらの無線イヤホンに付属しているUSB(タイプAオス-USBタイプCオス)のコードにそのマジックタイがついているのですが、このマジックタイが結構便利です。
このような外観です。
コードを束ねた様子。
これとは別に、テープ式のマジックタイは持っているのですが、(こちらの記事で紹介しています。)正直に言うと、記事で紹介したマジックタイより、こちらの付属しているマジックタイの方が質は良いです。
ですが、Anker製品付属のマジックタイは非売品です。とても残念ですね……。
マジックタイは、非常に便利なものです。
別の記事に詳しく紹介していますので、宜しければ、こちらをご覧ください。
良い点⑫高級感がある。
この商品、約1万円とは思えないほど高級感があります。
ケースも、ただのプラスチックではなく、何かゴムのようなものでコーティングされており、滑りにくくなっています。
本体も、安っぽい素材ではなく、艶があって、高級感のある見た目をしています。
この点を良い点とします。
良い点⑬IPX4防水規格対応
まず、IPX4という表記の説明をします。こちらの画像をご覧ください。
つまり、防塵性能は省略、防水性能が最大の値が8なのに対し、4の性能だと言うことになります。
この防水性能IPX4という値はどれくらいの値なのでしょうか。下の画像をご覧ください。
この図によれば、IPX4は、水の飛沫程度なら壊れる心配がないとあります。
つまり、直接水をかけてはダメ、水に浸すのもダメ、土砂降りの雨もダメで、
「弱めの雨や、手を洗う時に飛び散る水、少しの汗程度なら大丈夫」という防水性能です。
防水性能があることは、天気雨のような、突然雨が降ったりすることもありますし、汗をかいたりすることもありますので、嬉しいですよね。
この点を良い点とします。
ただ、あまり防水性能が良いわけではないので、水に濡らさないよう、気を付けて使用することをお勧めします。
良い点⑭小さい本体にも関わらず、バッテリー長持ち。
こちらの無線イヤホンは、充電時間2時間で、最大7時間音楽を再生できます。(ノイズキャンセリング機能を使用した場合は最大6時間)
こう聞くと、あまりバッテリー長持ちしないように思うかもしれません。
しかし、本体はかなり小さく、こんな小さい本体が、最大7時間も音を鳴らせることが驚きです。
また、付属の充電ケースを利用した場合、最大26時間使用することができます。
つまり、7時間イヤホンで再生して充電が無くなれば、充電ケースに入れ充電し、またイヤホンを使用するといった使い方をすれば、最大26時間も使用できるということになります。
これは凄いですね。
この点を良い点とします。
以上が良い点でした。
次に、悪い点を述べていきたいと思います。
Anker Soundcore Liberty Air 2 Proの悪い点
悪い点①無くす可能性がある。
この無線イヤホン最大の悪い点が、「無くす可能性がある」です。
有線イヤホンなら、イヤホンにコードがついているため、めったなことでは無くしません。
しかし、こちらの無線イヤホン、本体が小さいのと、コードがついていないため、耳から落ちると、無くす可能性があります。
なので、外で使わないほうが良いと思います。
家の中で、物がない片付いた部屋で使用すると、無くす可能性が減りますので、そういった環境で使用することをお勧めします。
悪い点②人気ゲーム機には対応していない。
この無線イヤホン、PS5やSwitchなどに使えません。
Bluetoothトランスミッターを別途購入することで、使用することはできますが、まともに使えないトランスミッターが多く出回っているため、お勧めできません。
詳しくは、Bluetoothトランスミッターの記事も作成しておりますので、そちらでご覧ください。(Anker製トランスミッターの記事はこちら。無名中国製トランスミッターの記事はこちら。)
これはゲーム機側が、Bluetoothのオーディオ機器に対応していないのが原因なので、無線イヤホンの悪い点で紹介するのは少し違う気もしますが、このBluetoothイヤホンを人気ゲーム機で使用したいという方がいらっしゃるかと思いましたので、一応記載しました。
人気ゲーム機で使用したい方は注意が必要です。
以上が悪い点になりますが、これ以外にも1点、様々な方が悪い点としてあげる点があります。
それが、「aptX非対応」という点です。
そう聞くと、aptXとはそもそも何か、分からない方もいらっしゃると思います。
なので、次は、この無線イヤホンの大きな悪い点であるaptX非対応の点について、aptXとは何か解説もしながら、述べていきたいと思います。
様々な方がこの無線イヤホンの悪い点としてあげる、aptX非対応の点について
aptXとは何?
まず、aptXとは何か、知らない方のために解説します。
aptXとは、「Bluetoothのコーデック」の一つです。
では、「Bluetoothのコーデック」とは何なんでしょうか。
コーデックとはBLUETOOTHで音声を無線伝送する際に使用する「音声圧縮変換方式」のことです。
sony ヘルプガイド
Bluetoothイヤホンは、音声のデータを送りやすい形に圧縮し、無線伝送します。圧縮しないと、無線伝達する際のデータ量が大きく、遅延の原因になるからです。
よく、パソコンでも容量の大きいデータを送る際は、zip形式に圧縮して送ると思います。それをイメージしてもらうと分かりやすいでしょうか。ここでいう、aptXなどのコーデックとは、zip形式のような圧縮の種類を差します。
このコーデックですが、aptX以外にも、様々な種類があります。
そして、圧縮率や、転送速度がコーデックの種類によって異なります。
圧縮率や、転送速度が違えば、音質や遅延も違ってくるので、コーデックによって音質、遅延が異なることになります。
aptXがどんなコーデックか知っていただくためには、aptXの特徴だけでなく、他の種類のコーデックの特徴と比べれば、より分かりやすいと思います。
ですので、次に、様々なコーデックの種類と、コーデックの特徴を下に記載していこうと思います。
コーデックの種類と特徴一覧
全てのBluetoothのオーディオ製品が対応している、いわば、標準のコーデックです。こちらに、この無線イヤホンは対応しています。
SBCよりも低遅延、高音質なコーデックです。主に、Apple製品によく使われています。こちらに、この無線イヤホンは対応しています。
AACよりもさらに低遅延、高音質になります。音質はCD音源ほどの高音質になります。こちらには、この無線イヤホンは対応していません。この商品の下位機器、Soundcore Liberty Air 2はこのコーデックに対応しています。
ほかにも、コーデックの種類はありますが、割愛させていただきます。
つまり、この商品の下位機器では対応していたaptXという、低遅延、高音質のコーデックに、この機器は対応していないのです。だから、「この機器は下位機器より劣化しているのではないか」と考え、この点を悪い点としてあげる方が見受けられるわけです。
aptX非対応の点について筆者が思うこと
このaptX非対応の点について、私が使ってみて感じた結論から言いますと、「確かに不便な点だが、それが理由でこの商品を購入しないのはもったいない」と感じました。
aptX非対応のため、不便に思ったことは確かにあります。
不便に思った例を挙げると、
- ほとんどのAndroidではaptXに対応しているため、もったいなく感じる。
- ほとんどのBluetoothトランスリミッター・レシーバー(Bluetooth非対応の機器をBluetooth接続できるようにする機器)では、AACに非対応なため、一番低いコーデックであるSBCで接続することになる。(詳しくは、こちらのBluetoothトランスリミッターレシーバーの記事をご覧ください。)
ですが、aptXはまだApple製品は非対応です。(2021年05月時点)
さらに、ここまでこの記事を読んでいただけた方ならわかっていただけたと思いますが、この商品はとても良い点が多い商品です。
なので、aptX非対応だからという理由だけで、この商品を購入しないのはもったいないです。
しかし、どうしてもaptXに対応した無線イヤホンが使いたい場合は、この商品はaptX非対応なため、お勧めできません。
他の無線イヤホンで、aptX対応かつノイズキャンセリング機能を搭載した無線イヤホンは下の、ゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 2があります。
こちらの商品、2021 年05月時点でのAmazon価格が、34,980円と高額なので、お金に余裕のある方のみ、お勧めします。
こちらで、MOMENTUM True Wireless 2をレビューしていますので、宜しければご覧ください。
最後に、まとめに入ります。
まとめ
こちらの無線イヤホンの商品リンクと、商品説明、良い点・悪い点から、お勧めできる人、できない人を下にまとめます。
低価格なのにノイズキャンセリングがついて、音質も良い、コスパ最強の無線イヤホンです。
- 有線イヤホンをお使いの方で、断線にお困りの方は、無線イヤホンは断線しないのでお勧めです。
- 複数の機器で使用したい方は、別の機器に接続する方法が簡単かつ楽にできるため、お勧めです。
- 機器から離れていても音楽が聴けることを魅力に思う方はお勧めです。
- アプリで様々なことができることを魅力に思った方(具体的なアプリでできる内容は、こちらをクリック)
- アプリでテストを行い、テスト結果から、個人にあった音が出るようにできることを魅力に感じた方。
- 低価格でノイズキャンセリングを試したい方。(特に車の走行音などが低減されます。人の声はあまり低減されません。)
- タッチ操作が可能(オンオフや、自由に操作の割り振りが可能)ということに魅力を感じたい方。
- 豊富なサイズのイヤーチップが付属していることを魅力に感じる方。
- 低価格でも、ある程度高音質な音を聞きたい方。
- マグネット式なので、吸い付くように収納できることを魅力に思った方。
- 付属のマジックタイでUSBケーブルをコンパクトに収納できることに魅力を感じた方。
- 低価格で高級感のある無線イヤホンをお求めの方。
- IPX4防水に対応しています。どのくらいの防水性能か述べると、「弱めの雨や、手を洗う時に飛び散る水、少しの汗程度なら大丈夫」という防水性能です。このことに魅力を感じた方。
- イヤホン本体で使用した場合7時間、充電ケースを使用した場合26時間バッテリーが持つので、バッテリー長持ちです。このことに魅力を感じた方。
- 無くしやすいことを許容できない方
- 人気ゲーム機(PS5やSwitch)で使用したいと思っている方は使用できない(Bluetoothレシーバーがあれば使用できますが、お勧めはできません。詳しくはこちらの記事をご覧ください)ため、お勧めできません。
- aptX非対応のため、aptXでどうしても接続したい方は、お勧めできません。