グラフィックボード前世代のハイエンドモデルGTX1080と現世代のミドルハイクラスGPU、RTX2070superを両方持っていた筆者が徹底比較します。
この記事を読めばどんな方がGTX1080に向いているか、また、RTX2070superに向いているかわかってくると思います。
Contents
RTX2070superの優れている点
優れている点①4Kゲームをプレイするならこのグラボ一択です
私はGTX1080からRTX2070superに乗り換えたのですが、4K ゲームをプレイするとGTX1080とは比較にならないほどの高グラフィックと高フレームレートに感動しました。(フレームレートとは:ゲームや動画、テレビなどはすべてパラパラ漫画のように一枚一枚のフレームが存在し、その一枚一枚を連続で見せているため、動いているように見えます。その一枚一枚が一秒あたり何枚存在するかというのがフレームレートです。フレームレートが多ければ多いほど滑らかに表示されます。)
4Kゲームをプレイするという方はこのグラフィックボードをお勧めします。
逆に4Kゲームをプレイしない方はGTX1080の性能で必要十分だと思います。
優れている点②DLSSに対応しています
まず、DLSSについて説明します。
DLSSとは:簡単に言うと、AIの力でゲームの粗い画面を高画質な画面にし、ゲームを軽くする機能のことです。具体的に言うと、あらかじめ、NVIDIAはゲーム画面の粗い画面をNVIDIAのスーパーコンピューターに見せ学習させます。
次に同じゲーム画面の高品質な画面を同じように学習させます。これを何度も繰り返すことで効率よく粗い画像から高品質な画面にするデータを集めます。
このデータをNVIDIAはユーザーに配信しています。
そして、RTXシリーズには学習コア「tensorコア」が備わっています。
NVIDIAのスーパーコンピューターのデータとtensorコアの二つを使い、効率よくゲームを高画質化します。
最終的には、元画像が粗い画質データであっても、高画質で表示されるようになります。
この機能によりゲームの動作が軽くなるメリットがあります。この機能は、レイトレーシングで重くなるゲームを少しでも軽くするためにかなり重要な機能だと思います。
ですがソフト側もDLSSに対応していないと恩恵は受けられません。
私はこのDLSS対応のゲーム「モンスターハンターワールド」をプレイしましたが、DLSSをオンにするととても軽くなりびっくりしました。
DLSSの恩恵を受けたい方はこのグラフィックボードをお勧めします。
優れている点③専用コアを積んで実現した本物のレイトレーシングに対応しています
まず、レイトレーシングについて説明します。
レイトレーシングとは:例えば鏡や、大理石などの床、鎧など光を反射するものをすべて現実世界のようにリアルに表現できる技術です。光の反射は計算されて表示されますので、反射している物体が動くと、同じように動く様子も反射して表示されます。
このレイトレーシング機能に対応していますが、フレームレートが大幅に落ちてしまうのが弱点です。
ですが、DLSS機能によりフレームレート低減を抑えています。
DLSS機能を積んでいないグラフィックボードと比べるとフレームレートに雲泥の差があります。
快適にレイトレーシングを楽しみたい方はこのグラフィックボードをお勧めします。
GTX1080が優れている点
優れている点①コスパ最高です
2020年6月22日現在RTXシリーズが発売されたこともありGTX1080の価格は下落傾向にあります。また、前世代のハイエンドモデルということもあり、現行のゲームでも低設定でしたら快適にプレイすることができます。
必要十分な性能がありますので、コストパフォーマンスに優れているグラフィックボードだと思います。
そこまで性能を求めていなくて、コスト重視な方は、このグラフィックボードをお勧めします。
優れている点②レイトレーシングに対応しています
GTX1080でレイトレーシングを使うにはNVIDIAの新ドライバをインストールする必要があります。
また、ゲーム側もレイトレーシング対応していないとその恩恵を受けることはできませんので注意が必要です。
このGTX1080でレイトレーシングをオンにするとDLSS機能に対応していませんので動作がとても重くなります。
レイトレーシングをメインに使う方はこのGTX1080はお勧めできません。
ですが、この価格でレイトレーシングを体験できるのはとても魅力的だと思います。
優れている点③VRに対応しているグラフィックボードです
RTX2070superはもちろんVRに対応していますが、このGTX1080もVRに対応しています。
VRをプレイしたことはないけど試してみたいという方は、いきなり高額なVR対応グラフィックボードを買ってしまうと、VR酔いがひどくてVRを楽しめないという場合に大変なことになりますので、とりあえずこのグラフィックボードでVRを試してみて、もし自分に合わなかったらやめるという使い方をするのをお勧めします。
まとめ
RTX2070superに向いている方は、
- 4Kゲームをプレイする方
- 快適にレイトレーシングを楽しみたい方
- DLSS機能を体験してみたい方
です。また、GTX1080に向いている方は、
- 4K ゲームをプレイしない方
- レイトレーシングを体験してみたい方
- VRを体験してみたい方
です。皆さんの参考になれば幸いです。