前回、AnkerのBluetoothイヤホンについての記事を公開しました。前回の記事はこちら。
Bluetoothイヤホンを持っていると思うのが、意外にもBluetoothに対応している機器って少ないんですよね。
例えば、PS5やSwitchもBluetoothイヤホンに対応していなかったり、テレビもBluetoothイヤホンに対応していない場合が多かったり……。
しかし、「Bluetoothイヤホンを買ったなら、自分の持っている機器すべてで使いたい」そう思いますよね。
なので、「Bluetooth非対応の機器を、Bluetoothにつなげる方法」がないか調べるわけです。
そしておそらくたどり着くのが、「Bluetoothトランスミッター」だと思います。
「Bluetoothトランスミッター」を使えば、「Bluetooth非対応の機器をBluetooth機器に接続可能」です。
Bluetoothトランスミッターは多数ありましたが、無線イヤホンと同じメーカーAnkerのBluetoothトランスミッター・レシーバーがありましたので、それを購入しました。
しかし、この商品には注意点が多数あり、お世辞にもお勧めできない商品でした。
今回は、そんなAnkerのBluetoothトランスミッター・レシーバーを辛口レビューします。
Contents
どんな商品なの?
冒頭でも述べましたが、こちらの商品は「Bluetooth非対応の機器をBluetooth機器に接続可能」にする商品です。
トランスミッター(送信機)とレシーバー(受信機)の両方の機能が備わっています。
具体的なこの商品の使用例を、下に記載します。
この機器を使用する方は、トランスミッター(送信機)として使用する方がほとんどだと思いますので、トランスミッター(送信機)ので使用する際の注意点を重点的に、この記事で述べていきたいと思います。
接続方式
接続方式は、2種類あり、AUX入力とSPDIF入出力に対応しています。
AUXとは……オーディオ機器と、この機器をつなぐ、音声信号を入力する規格のこと。この商品のAUX端子は、3.5mmミニプラグ。
このような外観の端子
SPDIFとは……オーディオ機器と、この機器をつなぐ、音声信号をデジタル転送するための規格のこと。この商品のSPDF端子は、光デジタル音声端子の角型コネクタ。
このような外観の端子
電源
電源の接続端子は、USB Micro B(この商品側)―USB Type A(給電側)です。
最初に使用する前に、充電を満タンにしないといけませんので、使用するのに時間がかかります。
どんな商品か、イメージできましたか?
次に、商品の外観を画像で見ていきます。
商品の外観チェック!
本体の外観
本体を上から見た外観
本体を正面から見た外観
本体を後ろから見た外観
本体裏面
500円玉と本体のサイズ比較
この商品には付属品がついています。付属品一覧を下に記載します。
本体
USB Micro B―USB Type Aケーブル
3.5mmミニプラグ端子のケーブル
光デジタル音声端子(角型)のケーブル
RCA(赤白)ケーブル
これで、商品の外観と、どんな商品なのか、わかっていただけたと思います。
次に、この商品の悪い点から述べていきたいと思います。
Anker Soundsync Bluetoothトランスミッター・レシーバーの悪い点
悪い点①AUX接続時、遅延が発生する
AUX接続時、遅延が発生します。
ですので、このトランスミッターで、無線イヤホンをAUX接続して、ゲームをプレイしたいと思っている方は、注意が必要です。
遅延が許されないFPSゲームや、格闘ゲーム、音ゲーなどはまともにプレイできません。
RPG等遅延がある程度許されるゲームは、なんとかプレイできるかと思いますが、ストレスを感じると思います。
ちなみに、SPDIF接続でしたら、遅延はある程度改善されます。
しかし、FPSゲームや格闘ゲーム、音ゲーなど、遅延にシビアなゲームを快適にプレイできるほどではありません。
そういったゲームをする際は、有線イヤホン・ヘッドホンを使用しましょう。
悪い点②AUX接続時、音飛びが発生する
また、AUX接続時の悪い点です。
AUX接続時、音飛びが発生します。
具体的に言うと、音が小さい場合や、音と音の間隔が空く場合、音が正常に鳴らなくなってしまいます。
例えば、ゲームのメニュー画面の、BGMがありますよね。
そのBGMが、ゲームによっては音量が小さい場合や、音と音の間隔が空く場合があると思います。
そう言った際に、音が途切れ途切れに鳴るわけです。
この点は非常に困ります。
音が正常に鳴らないのですからね。
かなりストレスになります。
これも、SPDIF接続に変えると、改善されます。
悪い点③AUX接続時、音質が悪い
今回3度目の、AUX接続時の悪い点です。
AUX接続時は音質がそもそも悪いです。
有線ヘッドホンやイヤホンをイヤホンジャックに差し込む場合より、音質が劣化します。
音楽をこの音質では聞きたくないですね。
音が重要なゲームは、AUX接続で聞いてしまっては、ゲームが台無しになる恐れすらあります。
こちらも、SPDIF接続に変えると、改善されます。
悪い点①~③はすべてAUX接続時の悪い点でした。
このことからわかるように、この商品は、SPDIF接続でしかまともに使えません。
そのため、SPDIF接続ができるか、使用したい機器に光端子(角型)がついているか確認してから購入することをお勧めします。
AUX接続で使いたいと思っている方は、この商品はお勧めできません。
悪い点④接続を解除してしまった場合、時間が経たないと再接続できない
SPDIFで接続して、「やっとまともに使えた」と私は安心しました。
しかし、その後悲劇が起こります。
SPDIFで接続して、しばらくした後、用事ができたため、無線イヤホンの電源をオフにし、接続を解除しました。
そして用事を済ませた後……、なんと、再接続不可になっていました。
機器をペアリングモードにしても、接続が全くできなくなったのです。
諦めて、有線ヘッドホンを接続して、ゲームをし、しばらく時間が経つ(3~4時間程)と接続できるようになっていました……。
つまりこの商品、ペアリング後、しばらく使わずに接続が切れた場合、すぐに再接続ができず、しばらく時間が経たない(3~4時間程)と再接続ができない商品なのです。
この点は、非常に悪い点だと思います。
この点のせいで、接続が切れないかどうか、心配しながら無線イヤホンを使い続けることになるからです。
そんな状態ではゲームを楽しめません。
この悪い点があるので、この商品を購入するより、他のちゃんと使えるBluetoothトランスミッターを購入したほうが良いです。
別の無線イヤホン(MOMENTUM True Wireless 2)で試したところ、スムーズに再接続できました。また、Anker Soundcore Liberty Air 2 Proで試したところ、再接続が中々できませんでした。無線イヤホンの種類によって、安定して再接続出来たり、できなかったりするようです。
悪い点⑤充電しながら使用すると、不具合が発生する
この点は、悪い点というよりも、注意点なのですが、こちらの商品、充電しながら使用すると、不具合が発生します。
説明書にも、「充電しながらの使用は避けてください」とあります。
具体的な不具合の内容は、音がプツッと切れることです。少しした後、また正常に戻ります。
充電満タンで充電し続けると、この不具合が起きやすくなると感じました。
故障の原因になりそうですので、充電しながらの使用は避けた方が良いです。
以上がAnker Soundsync Bluetooth トランスミッター・レシーバーの悪い点でした。
AUXではまともに使えず、SPDIFでやっとまともに使えますが、一度接続を解除すると、再接続するには時間をおかないといけないという、「欠点が大きい商品」というのが分かっていただけたでしょうか。
しかし、この商品にも、良い点は存在します。
次は、良い点も述べていきたいと思います。
Anker Sonudsync Bluetooth トランスミッター・レシーバーの良い点
良い点①とてもバッテリー長持ちかつ、短時間で充電完了する
この商品はバッテリーがとても長持ちです。
2時間で充電が満タンになり、トランスミッター(送信機)モードが最大20時間、レシーバー(受信機)モードが最大17時間もバッテリーが持ちます。
かなりバッテリー長持ちですね。
しかし、他のメーカーのトランスミッター・レシーバーも、バッテリーが同じくらい長持ちの傾向にありますので、この商品だけの良い点というわけではありません。
良い点②豊富な付属品
この商品には、下記の付属品がついているおかげで、購入後、すぐに使うことができます。
- USB Micro B―USB Type Aケーブル
- 3.5mmミニプラグ端子のケーブル
- 光デジタル音声端子(角型)のケーブル
- RCA(赤白)ケーブル
この点は、良い点だと思いました。
ケーブルを別途購入しなければならないのは手間ですからね。
必要なケーブルがすべてそろっているのは、とても嬉しいですね。
以上が良い点でした。
一応良い点もあるものの、悪い点をカバーできるほどの大きな良い点はないように思えます。
最後に、まとめに入ります。
まとめ
こちらの商品リンクと、商品説明、商品の悪い点、良い点を下に記載します。
Bluetooth非対応のオーディオ機器やテレビ等を、Bluetooth接続できるようにする商品です。
- AUX接続時、下の理由から、まともに使用できないこと。
- AUX接続時、遅延が発生する。
- AUX接続時、音飛びが発生する。
- AUX接続時、音質が悪い。
- SPDIF接続時にも、接続を一度解除してしまった場合、時間が経たないと(3~4時間程)再接続ができないこと。
- 充電しながら使用すると音飛びが発生すること。
- 2時間の充電で、トランスミッター(送信機)モードは、20時間、レシーバー(受信機)モードは、17時間、バッテリーが持つこと。(ただし、他のメーカーのトランスミッター・レシーバーもそれくらいバッテリー長持ちなので、この商品だけの良い点とは言えません。)
- 下記の付属品がついているおかげで、買ってすぐ、使用することができること。
- USB Micro B―USB Type Aケーブル
- 3.5mmミニプラグ端子のケーブル
- 光デジタル音声端子(角型)のケーブル
- RCA(赤白)ケーブル