皆さん!PS5が発売されましたね。
筆者はPS5を入手できたので、今回は、筆者が所有している4つのモニター・テレビにPS5実機をつなげ、映り方を比較します。
今回PS5につなげるモニター・テレビの価格は、最安が1万で、最高額が約10万です。
それでは早速比較動画をご覧ください。
ご覧いただけたでしょうか。
大まかに動画で比較できたと思います。
次に動画に出てきたモニター一つ一つのスペック紹介や、詳しい比較をしていきたいと思いますが、その前に、モニターを比較する上で必要な知識であるパネルの種類について解説させていただきます。
必要のない方は下のContentsから、『2 モニター比較』まで飛ばしてください。
Contents
モニターのパネルの種類
モニターはIPSパネル、TNパネル、VAパネルの3種類に分けられます。
それぞれの特色を解説すると、
IPSパネル
IPSパネルは視野角が広く、どの角度から見ても色の変化がありません。
昔は応答速度(この速度が短いほどモニターの画面の移り変わりが早くなり、残像が少なく、なめらかに映ります)が遅いことが弱点でしたが、今は技術の進歩により、応答速度が速いモデルも発売されています。
しかし、3種類のモニターの中で一番高額になる傾向があります。
TNパネル
TNパネルは他の2種類のパネルに比べ、応答速度が速い傾向にあります。
さらに、価格も比較的安価です。
しかし、他の2種類のモニターに比べて視野角が狭いです。
ですので真正面から画面を見ないと正常の色が見えません。
VAパネル
VAパネルはIPSパネルほどではありませんが視野角が広いです。
さらに、画面のコントラストを美しく映すことができ、特に黒色の表現が素晴らしいです。
価格もIPSパネルよりは安価で、TNパネルと似たような価格になっています。
しかし、欠点として応答速度が遅い傾向にあります。
この特徴を、分かりやすいように表にしてみました。
パネルの種類 | IPS | TN | VA |
視野角 | ◎ | × | 〇 |
コントラスト | 〇 | 〇 | ◎ |
応答速度 | 〇 | ◎ | × |
価格 | × | 〇 | 〇 |
モニターのパネルの種類別の特徴についてわかっていただけたと思います。
次に、この知識を踏まえ、動画に出てきたモニターのスペック紹介とモニター比較をしていきます。
モニター比較
それでは、再度モニター比較動画を貼っておきます。
モニター ASUS VZ239HR
こちらのモニターは新品の価格が、Amazonで11,979円(2020年12月05日現在の価格)です。
パネルはIPSパネルで、HDMI対応規格は不明、23インチ、最大解像度FHD、応答速度は5msです。詳しいスペックは以下のURLでご確認ください。https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/C1ayhcyu4YS.pdf(仕様 3-15ページ)
IPSパネルは価格が高い傾向にありますが、このIPSモニターは約一万円と比較的安価な価格設定になっています。
他のモニターと映り方を比較した結果、隣のBenQ GL2460HM(TNパネル)と比べ、発色が良く、明るい印象を受けます。
また、ASUS VZ239HR(IPSパネル)はよく見ると画質が粗い印象を受けます。
上のASUS MG279Q(IPSパネル)は同じFHDで表示されているのにもかかわらず、画面の粗い印象を受けませんので、価格の安いFHDモデルだと、画面が粗く見える傾向にあると思われます。
また、一番高額な左上のsony KJ-43X8300Dと比べると、シャープさに欠け、発色もよくありません。
BenQ GL2460HM(TNパネル)に比べると発色が良かったのですが、流石に約10万のテレビと比べると劣って見えます。
モニター BenQ GL2460HM
こちらのモニターは中古の価格がAmazonで10,300円(2020年12月05日現在の価格)です。
パネルはTNパネルで応答速度が速く、価格が安い反面視野角が狭いパネルです。
HDMI対応規格は不明で、24インチ、最大解像度FHD、応答速度は5msです。
比較しますと、こちらのモニターは一番色が暗い印象を受けます。
ちなみに、ゲームの画質設定は同じにしています。
また、先ほどのASUS安価モデルのASUS VZ239HRと同じようによく見ると、画面が粗く見えます。
ですので、こちらのモニターが一番画面が綺麗に見えていないモニターといっても良いのではないでしょうか。
モニター ASUS MG279Q
こちらのモニターは新品の価格がAmazonで51,800円(2020年12月05日現在の価格)です。
パネルはIPSパネルで視野角が広く、最近のモデルは応答速度が速いです。
しかし、価格が高い傾向にあるパネルです。
HDMIの対応規格はHDMI1.4対応で、27インチ、最大解像度WQHD、応答速度は4msです。(このモニターはWQHDに対応していますが、PS5はWQHDの解像度での出力は対応していません。また、このモニターはHDMI1.4で144Hz出力に対応しているので、FHDで120fps対応しているPS5に接続すればFHD120Hzでそうですが、ソフト側が60fpsしか対応していないので今回の映像はFHD60 fpsで出力した映像になっています)
他のモニター・テレビと比較してみると、左上のsony KJ-43X8300Dほどではないものの、とても綺麗に映っています。
具体的に言うと、発色が良く、シャープな印象を受け、画面が粗いということもありません。
ただ、現在の価格が51,800円と、高額になっています。
PS5がもう一台購入できてしまう値段です。ですのでお勧めはできません。
テレビ sony KJ-43X8300D
こちらのテレビは新品の価格が価格コム最安値で125,119円(2020年12月05日現在の価格)です。
パネルは不明(sony公式が使用したパネルの種類を発表していません)で、HDMIの対応規格は2.0です。
HDR対応で応答速度は不明(スペック情報に記載なし)で、最大解像度は4Kです。
KJ-43X8300Dをその他のモニターと比較してみます。
この動画は、わかりやすさを重視して4K60fpsで録画した動画を半分に縮小させています。
ですので、この動画では4K本来の美しさは表現しきれていません。
しかし、それでも違いが分かるほどに差は歴然です。
KJ-43X8300Dが一番シャープで、発色が良いように見えます。
次に、この比較動画からPS5のお勧めモニター・テレビを紹介します。
比較動画からわかるPS5のお勧めモニター・テレビ
結論から言いますと、現状でのPS5のお勧めモニター・テレビは、『ASUS VZ239HR』です。
それを聞き、意外に思った方もいらっしゃるかもしれません。
なぜならば、比較動画では、sonyのKJ-43X8300Dが一番発色が良く、綺麗に映っていたので、KJ-43X8300Dを勧める流れになりそうだったからです。
しかし、筆者がお勧めするのは安価なモデルの『ASUS VA239HR』です。
理由は『今PS5用テレビ・モニターを購入する時期ではない』からです。
詳しくは、前の記事、『PS5用ディスプレイ・テレビを今絶対に購入してはいけない3つの理由』
にて解説していますが、ここでも軽く解説します。
PS5は最大4K120fps対応です。
しかし、その4K120fpsを出力するには、HDMIの規格が、2.1に対応しているモニター・テレビが必要です。
現状、HDMI2.1に対応しているモニターは販売されていません。(2020年12月05日現在。今後は発売されると思われます)
また、HDMI2.1に対応しているテレビは存在しますが、かなり高額です。(ちなみにsony KJ-43X8300DはHDMI2.1に対応していません)
ですので、HDMI2.1対応テレビ・モニターを購入する時期ではありません。
よって、今モニターやテレビを持っていない方は、安価なモデルである『ASUS VZ239HR』を購入したほうが良く、また、すでにモニターやテレビを持っている場合は、自分の持っているモニター・テレビにつなげ、購入時期になるまで待った方が経済的にも良いという結論になりました。
ちなみに安価なモデルの中から、『ASUS VZ239HR』をお勧めしたのは、同じ安価なモデル『BenQ GL2460HM』に比べ発色が良いこと、また、IPSパネルのため視野角が広く、寝転びながらでもゲームをプレイできることの2つの理由からお勧めしました。
しかし、比較動画でもわかるように、上位モデルに比べて画面が粗いです。
これを許容できなければ『ASUS VZ239HR』はお勧めできません。
※補足
PS5に完全な対応をしているモニター・テレビ(4K120Hz)があっても、PS5がスペック不足のため4K120fps出るソフトが存在しません。
ですので、4K120Hz対応のテレビ・モニターが発売されるまで待つ必要はないと思う方もいるかもしれません。
しかし、4K120Hz出せるモニターを購入するメリットとして、いちいちモニターを切り替えなくても4K60fpsとFHD120fpsの2つの設定でプレイすることが可能になるというメリットもあります。
もし、4K120fpsのモニター・テレビを購入せずに、2つの設定で遊びたい場合は、4K60Hz出せるモニターもしくはテレビと、FHD以上、120Hz以上出せるモニターを2つ購入しなくてはならず、コストパフォーマンス的に悪いです。
ですので、筆者は4K120Hz対応のテレビ・モニターが発売されるまで待つことをお勧めします。
また、いつになるか分かりませんが、ソフトの最適化が進み、4K120fpsは無理でも、60以上のフレームレートが出るソフトが発売される可能性はあると思います。
最後にまとめに入ります。
まとめ
モニターのパネル別特徴を表にまとめますと、
パネルの種類 | IPS | TN | VA |
視野角 | ◎ | × | 〇 |
コントラスト | 〇 | 〇 | ◎ |
応答速度 | 〇 | ◎ | × |
価格 | × | 〇 | 〇 |
このようになります。
それを踏まえ、下の動画を見て、
モニター比較をまとめますと、
- ASUS VZ239HR(IPSパネル。Amazon新品価格11,979円。最大解像度FHD)は安価なモデルの中では発色が良いが、所々横線が入ります。
- BenQ GL2460HM(TNパネル。Amazon中古価格10,300円。最大解像度FHD)は一番発色が悪く、所々横線が入ります。
- ASUS MG279Q(IPSパネル。Amazon新品価格51,800円。最大解像度WQHD)は二番目に発色が良く、綺麗に映っています。しかし、値段が高く、PS5はWQHDに対応していないためお勧めできません。
- Sony KJ-43X8300D(パネル不明。価格com最安新品価格125,119円最大解像度4K)は、一番発色が良く、画面がシャープな印象を受け、とてもとても綺麗に映っています。しかし、値段が一番高いです。また、HDMI2.1に対応していないのでお勧めできません。
で、比較動画から、筆者お勧めのモニターは、
『ASUS VZ239HR』もしくは、『自分が今持っているモニター・テレビ』
です。
理由は、PS5の性能を最大限引き出すにはHDMI2.1対応のテレビ・モニターが必要ですが、現状、HDMI2.1に対応しているテレビ・モニターが存在しないので、安価なモデル『ASUS VZ239HR』を購入し、(既に壊れていないテレビ・モニターを持っている場合は無理に購入せず、自分の持っているモニター・テレビにつなげることをお勧めします)HDMI2.1に対応しているテレビやモニターがたくさん発売されるまで待つ方が、経済的にも良いと思うからです。
最後に、今回比較したモニターのAmazonと価格comのURLを貼っておきます。
ASUS VZ239HR
BenQ GL2460HM
ASUS MG279Q
Sony KJ-43X8300D https://kakaku.com/item/K0000904310/