【注意点多数】ついに見つけた! お勧めのトランスミッター、ゼンハイザー製トランスミッターBT T100を徹底レビュー!

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 前回、前々回と、トランスミッターをレビューしました(Ankerのトランスミッターの記事はこちら。中華製トランスミッターの記事はこちら。)が、どの商品もお勧めできる商品ではありませんでした。

 その後、良質なトランスミッターを探し求めて、ネットサーフィンしていたところ、この商品に出会いました。

 早速購入し、使用したところ、なんと……正常に使えました!

 しかし、このトランスミッター、悪い点もかなりあります。

 なので、胸を張って、お勧めできる商品というわけではなく、他のトランスミッターが正常に使えないため、この商品を買った方が良いという意味での、「お勧め」です。

 この記事を読めば、このゼンハイザートランスミッターがどんな商品か、良い点・悪い点・注意点すべてわかっていただけると思います。

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ゼンハイザー(Sennheiser)

どんな商品なの?

商品概要

 前回、前々回の記事でも説明しましたが、Bluetoothオーディオトランスミッターとは、Bluetoothのオーディオ機器をBluetooth非対応の機器と接続可能にする機器です。

 こちらの商品は、前回、前々回の記事で紹介した商品とは違い、レシーバー(受信機)機能はなく、トランスミッター(送信機)のみの機能しかついていません。

 トランスミッター(送信機)の使用例を下に記載します。

使用例

 このように使います。

 私は、Bluetooth非対応のTVをBluetoothイヤホンに接続する用途で使用しています。

接続方式

 3.5mmステレオミニ(アナログ)と光デジタル接続(光角型)から選べます。

 3.5mmステレオミニ(アナログ)端子の外観。

 光デジタル接続(光角型)端子の外観。

 私は光デジタル接続(光角型)で使用しています。

電源

 電源は充電式ではなく、常に給電しなければ動きません。これは、一見不便そうに聞こえますが、実はとても良い点なのです。詳しくは良い点②で述べます。

 USBの規格は、USB Micro B(本体側)-USB Type A(給電側)です。

付属のUSBケーブル。

メーカーについて

 メーカーは、ドイツの有名オーディオメーカー、ゼンハイザー製です。

 ゼンハイザーは、数多くの音質の良いヘッドホン・イヤホンを製造しています。

 そのゼンハイザー製なので、信頼できる商品だと思います。

 どんな商品か、文章で説明しました。

 次は、画像で、どんな商品か見ていきましょう。

外観チェック!

 上から見た外観。

 正面から見た外観。

 後ろから見た外観。

 Ankerのトランスミッター・レシーバーと比較。

 どんな商品かイメージできましたか?

 次は、こちらの商品の良い点・悪い点を述べていきたいと思います。

ゼンハイザー製トランスミッターの良い点

良い点①正常に使用できる。ただし、注意点あり。

 今現在、(2021年06月時点)AmazonにはBluetoothトランスミッターの粗悪品が出回っています。

 私も、そういったトランスミッターを購入してしまいました。

 それが、前に公開した記事で紹介したトランスミッターです。(前に公開したAnkerのトランスミッターの記事はこちら。中華製トランスミッターの記事はこちら。)

 これらの記事を読んでいただければわかりますが、そう言った商品は正常に使えません。

 音が途切れたり、音質が悪かったり、そもそも接続ができないなど……ひどいものです。

 ですが、こちらの商品は正常に使えます。

 音が途切れることも、音質が悪いことも、接続ができないこともありません。

 ただし、同じゼンハイザー製のBluetoothイヤホンを、Smart Controlアプリで接続させた場合しか、スムーズに接続できません。

 Smart Controlアプリとは……ゼンハイザー製無線オーディオ機器のBluetooth接続や、管理、イコライザの調整、コントロールの設定等ができるアプリ。詳しくは、ゼンハイザーMOMENTUM True Wireless 2の記事(記事はこちら。)で解説しています。

 Ankerの無線イヤホン、Anker Soundcore Liberty Air 2 Proを接続させようとしましたが、なかなか接続できませんでした。

 よって、この商品をスムーズに接続して使うには、ゼンハイザー製のBluetoothイヤホンと、Smart Controlアプリを入れるためのスマホが必要になります。

 ゼンハイザー製のBluetooth イヤホンのレビューもしています。宜しければそちらもご覧ください。記事はこちら。

良い点②バッテリー式ではない。

 このトランスミッター、バッテリー式ではありません。

 これが良い点なの?と思った方もいるでしょう。

 そうです。良い点なのです。

 前の記事を読んでいただいた方ならわかるかと思いますが、前に紹介したトランスミッターは2つともバッテリー式でした。

 その2つともが、充電しっぱなしで使用すると、音が途切れる等、不具合が起きたのです。

 しかし、このトランスミッターはバッテリー式でないため、「充電」ではなく、常に「給電」することになります。

 そのためか、給電しながら使用しても、今のところ不具合なく動作しています。

 また、バッテリー式だと、どうしても残りの電池が気になりながら使うことになります。

 それに対し、給電式だと、残り電池を気にせず、ずっと使えます。

 この2点から、給電式は、良い点だと思うのです。

良い点③3.5mmステレオミニ(アナログ)ケーブル、光デジタル(角型)ケーブル、USBケーブルが付属しており、届いてすぐ使える。

 画像のような、3.5mmステレオミニケーブル

 光デジタル(角型)ケーブル、

 USB Micro B-USB Type Aケーブルが付属しています。

 なので、届いてすぐ使用することができ、非常に便利です。

 また、ケーブルの質も良いと思われます。

 これは嬉しいですね。

 以上が、このゼンハイザー製トランスミッターの良い点でした。

 「正常に使える」という大きな良い点があるため、このトランスミッターはお勧めできるトランスミッターだと言えます。

 しかし、冒頭でも述べたように、この商品は、欠点のない、万人にお勧めできるトランスミッターではありません。

 結構悪い点があります。

 次に、このトランスミッターの悪い点を見ていきましょう。

ゼンハイザー製トランスミッターの悪い点

悪い点①高額

 他のトランスミッターの価格は3,000~4,000円が相場ですが、このトランスミッターは現時点(2021年06月時点)のAmazon価格が、9,500円と、かなり高額です。

 ですが、この商品は良い点で述べた通り、きちんと使えます。

 他のトランスミッターは正常に使えないものが多いため、他のトランスミッターを購入するより、高額ですが、この商品を購入したほうが良いです。

 しかし、良い点①で述べたように、このトランスミッターにスムーズに接続するには、ゼンハイザー製BluetoothイヤホンとSmart Controlアプリが必要です。

 その価格も考えると、合計価格がかなり高額になってしまいます。

 トランスミッターにこんな価格出せないという方は、お勧めできません。

悪い点②トランスミッター(送信)機能しかない。

 他のトランスミッター機器には、トランスミッター(送信)機能だけでなく、レシーバー(受信)機能が搭載されているものが多いです。

 前に紹介したAnker製トランスミッター、中華製トランスミッターの2つの機器には、2つともレシーバー(受信)機能がついています。

 しかし、こちらのトランスミッターには、レシーバー(受信)機能はついていません。

 なので、レシーバー機能を使いたい方は、この機器では使えませんので注意が必要です。

 ただ、Bluetooth非対応の機器(PCや、TV等)にBluetoothイヤホンを使えるようにする用途でしか使わないという方は、トランスミッター(送信機)機能だけがあれば良いので、デメリットになりません。

悪い点③とある条件がそろうと、ノイズが発生する。

 このトランスミッター、とある条件がそろうとノイズが発生します。

 ノイズが発生する条件は、下の2つです。

  • 長時間使用した場合。(3~4時間程)
  • USBの電源を、PCのUSBポートなどで給電した場合。

 このどれか一つでも当てはまると、ノイズが発生します。

 ノイズは、「ジジジ……」といった不快なノイズです。

 音が完全に途切れるわけではありませんが、少し気になりますね。

 この点があるので、このトランスミッターは万人にお勧めと言えませんが、他のトランスミッターだと、音が途切れたり、接続が中々できなかったりするので、このトランスミッターの方がまだ良いと思います。

 USBの給電は、USB Type A ポートの、コンセント充電器で給電すると、ノイズが発生することはないので、別途購入することをお勧めします。

悪い点④接続しているコーデックが分からない。

 今接続しているコーデックが何なのか分かりません。

 コーデックとは……音声データは、Bluetoothで無線伝送される際、圧縮されてから、無線伝送されます。その圧縮の方式のことをコーデックと言います。コーデックによって音の遅延や、音質が変わります。

 中華製のトランスミッター・レシーバーでは、ランプが光り、接続しているコーデックが一目で分かりました。

 なので、そのようにして欲しかったです。

 それか、Smart Controlアプリで今接続しているコーデックが何か、分かるようにしてほしいですね。

 アップデートに期待しています。

悪い点⑤遅延。

 このトランスミッター、結構遅延が発生します。

 恐らくAptXで接続していると思うのですが、それでも遅延がかなりあります。

 遅延があると、映像と音がずれる現象が起き、慣れないとストレスに感じる恐れがあります。

 また、このトランスミッターをゲーム機に接続して使おうとしている方にとって、遅延はかなり大きな悪い点になります。

 音ゲーや、FPS、格ゲーなどの、音が重要なゲームはまともにプレイできない恐れがあるからです。

 なので、音が重要なゲームは有線ヘッドホン・イヤホンでプレイした方が良いです。

 そう聞いて、AptX LLで接続すれば問題なくなるのではないか、そう思う方もいらっしゃると思います。

 その通りです。AptX LLで接続すれば、この問題は解決すると思われます。(このトランスミッターは、AptX LLに対応しています。)

 AptX LLとは……AptXよりも低遅延なコーデック。

 コーデックとは……音声データは、Bluetoothで無線伝送される際、圧縮されてから、無線伝送されます。その圧縮の方式のことをコーデックと言います。コーデックによって音の遅延や、音質が変わります。

 まだ、検証はしていませんが、AptX LLの無線イヤホンで接続すれば、遅延が気にならなくなると思われますので、AptX LLのヘッドホン・イヤホンを手に入れ次第、追記したいと思います。

まとめ

 この商品の商品リンク、商品説明、良い点・悪い点を下にまとめます。

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ゼンハイザー(Sennheiser)
商品説明

Bluetoothオーディオ機器を、Bluetooth非対応の機器(PC・TV等)に接続できるようにするゼンハイザー製トランスミッターです。レシーバー(受信機)機能はついていません。正常に使用することができる、お勧めのトランスミッターです。

良い点
  • 正常に使える。ただし、同じメーカー(ゼンハイザー)の無線イヤホンを、ゼンハイザーが提供しているSmart Controlアプリで接続した場合でしか、スムーズに接続できない。他のメーカーの無線イヤホンの場合、接続がなかなかできない。
  • バッテリー式でなく、給電式のため、安定して動作する。
悪い点
  • 高額。
  • 通常、Bluetooth トランスミッターには、レシーバー(受信機)機能が付いている場合が多いが、この商品には、トランスミッター(送信機)機能しかついていない。
  • PCのUSBポートで給電すると、ノイズが発生するため、USB充電器(USB Type A ポート)を別途購入しなければならない。また、USB充電器で充電したとしても、3~4時間に一度はノイズが発生する恐れがある。
  • 接続しているコーデックが分からない。
  • 遅延が結構あるため、ゲーム用途で使用したいと考えている方は、注意が必要。なお、筆者未確認だが、AptX LL接続だと改善される可能性有。

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