知らず知らずのうちに犯罪者になる!?そうならないために技適マークを解説します。

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皆さんは技適マークをご存じでしょうか。

技適マークなしの端末を日本で使ってしまうと1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。(総務省HPより)

その技適マークとは何でしょうか。

なるべく専門用語なしで技適マークを解説しようと思います。

この記事を読めば技適マークとは何なのか分かってくると思います。

電波は有限です。

まず、技適マークについて知るには、電波についての知識が必要です。

なので、最初に電波について解説します。

現代の日本ではたくさんの電波がとんでいます。

その電波には、周波帯があり、同じ周波帯を使用する機器が沢山あると、混雑してしまい、機器に不具合が起きます。

例えば、WiFiを例にしてみます。

WiFiの昔の周波数は、2.4Ghzという様々な機器で使用されている周波帯を使っていました。

2.4Ghz帯を使用している機器は以下の通りです。

  • 家電
  • IHクッキングヒーター
  • ゲーム機
  • Bluetooth製品などなど……。

なので、昔のWiFiはよく、電波干渉をしてしまい、速度が落ちたり、接続が切れたりしました。(ちなみに今は、5Ghz帯というWiFi専用の周波数帯を使っているので、電波干渉しにくくなっています。)

このように、同じ周波数の電波を使っている機器が多いと、電波干渉し、正常に使えないことがあります

それなのに、周波数は限られているので、同じ周波数にしないようにするのは大変です。

しかも、周波帯によっては、航空管理通信などの人の命に関わる重要な通信に使われている周波数も存在します。

そんな周波帯を民間人が妨害してしまっては、大変ですよね。

なので、総務省は人為的に電波を管理することに力を入れます。

電波を利用するには免許が必要だった!

さて、総務省はどのように電波を管理しようとしたのでしょうか。

それは、一言で言うと、ルールを守ってくれるように免許制を導入します。

車を使用するには交通のルールを勉強し、免許を取らないと乗れませんよね。

それと同じように、電波を使う機械と機械を使用するには、電波に関するルールを知って、免許を取らなければならないのです。

知っていましたか?

免許を取らなければ電波を発する機械を使用できない……。

そんな無茶な……。

だって、現代では電波を発する機械なんて、携帯ゲームですら電波を発しますよ!?

スマホ・PC・テレビ・タブレット・ゲーム機・無線イヤホンetc……。

それらを全て審査するのは現実的ではありません。

また、使用する人も全て免許が必要になれば、ほとんどの現代人が免許を取る必要が生まれ、これも現実的ではありません。

現代では幼稚園児も何かしら電波を発する機械を使用していそうですからね……。

そこで総務省は技適マーク制度を作ります。

技適マークがついている端末は免許が要らない!

ここでようやく今回の本題、技適マークが登場します。

技適マークがついている端末は、日本国の審査の基準をクリアしたことを表しています。

そして、技適マークがある端末は、電波を使う上で必要な免許を免除してくれます。

これが、皆さんがおそらく電波を使用するのに免許が必要だと言うことを知らない要因でもあります。

知らず知らずのうちに、皆さんは、技適マークのおかげで、電波に関する免許を免除されていたということです。

技適マーク様様ですね‼

ですが、この技適マーク、日本の制度なので、海外製の電子機器にはない場合があるのです。

それを知らずに使用すると、日本国内の重要な通信を妨害してしまう恐れがあり、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金の対象となります。

なので、商品を選ぶ際には、技適マークがあるかないか気を付けて見てみることをお勧めします!

機器によっては、技適マークがついていても、免許が必要な場合もあります。

まとめ

いかがでしたか?

自分が知らず知らずのうちに法律を違反している可能性もあるので、今一度、自分が持っている海外製の機器に、この技適マークがついているか、調べてみてください。

技適マーク。

また、これから海外製のスマホや電子機器を購入する際は、技適マークがきちんとついているか調べてから購入したほうが安心です。

気持ちよく、安全に、楽しく、ガジェットを使うために、「技適マーク」のことを知って、共にガジェットライフを楽しみましょう!

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