ProじゃないほうのAirPodsは買いなのか、徹底レビュー(2020年)

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「いつも耳に音楽を」どこかで気いた事があるようなフレーズですが、私の場合はいつも耳で「Youtube」です。

今年はVTuberにハマってしまい、朝から晩まで誰かしらの配信をずっと見ていますが、

毎日長時間の配信をしてくれるので当然追いきれません。

追いきれない放送は1.5倍速でアーカイブを再生して、通勤や移動時などに耳でYouTubeを消化しています。

おかげでオフィスに居る時以外は、ずーっと耳にBluetoothイヤホンを付けて過ごしている状態です。

ところが、先日いつも使っていたBluetoothイヤホンが壊れてしまいました。

使い慣れていたのでAmazonで同じものを探したのですが製造終了になっていたため、他の商品を探していたところ「AirPodsがiOS14で便利になる」と聞き、前から欲しかったAirPodsを丁度よい機会だと思い購入しました。

今回は「商品の特徴」と、何が「便利になるのか」AirPodsをしてみた感想をお伝えします。

世間ではAirPodsProの話題が多く、「AirPods」と検索してもAirPodsProばかりヒットしますが、この記事を読んで頂ければ「無印AirPods」も選択肢に入いると思いますので、最後までお付き合い下さい。

見た目がすごい普通なんだけど…

まず見た目ですが、iPhoneを買うと無料で付いてくる有線イヤホン「EarPods」と全く同じ見た目で線を切っただけのように見えますが、

AirPodsには「自動耳検出機能」のセンサーがある点と、通称「うどん」と呼ばれる足の部分がEarPodsより太くなっている点などが違います。

無駄に見える足の部分ですが、中にはバッテリと電話やSiriで使用するマイク、先端には充電端子があります。

充電ケースは手になじむ丁度良い大きさです、角が丸いのでポケットに入れても痛くありません。

自動耳検出機能とは、AirPodsを耳から外すと再生が一時停止、耳に戻すと再生が開始する便利機能です。

音楽再生だけでなくYoutubeの再生と一時停止にも対応していますが時々失敗します(泣)

今後のアップデートに期待しましょう。

あと、重さについてですが、風が吹いたら飛ぶんじゃないかと思うくらい軽いので、装着時に重さが気になることは無いでしょう。

有線と違い線がないので引っ張る力が無い分、有線と同じ感覚で浅く耳に掛けていると落下しやすいですね。

音質はAirPodsとEarPodsで違うの?

AirPodsとEarPodsの音を確認してみましたが、どちらもフラットでナチュラルな音質です。

全体的に濁りが無いのでボーカルの声もよく通り、低音もそこそこあります。

ただ、細かくひとつひとつの音をよく聴くと「これは何の楽器か?」「この低音は何の低音なのか?」音が潰れて分かりにくい場面が多少ありますが、どちらも普通に聞く分なら気になる事はありません。

ちなみに、イヤホンにはダイナミック型BA(バランスドアーマチュア)型の2種類があり、

ダイナミック型は音の解像度はやや低いですが低音が強く、いわゆるドンシャリな音になります。

BA型はひとつひとつの音は細かく聞こえるのですが、出力が弱いので低音は物足りない感じになります。

AirPodsとEarPodsはダイナミック型ですが、AirPodsは音の潰れがEarPodsに比べて少なく広がりもパワフルです。

また、ワイヤレスイヤホンは一般的に出力が弱く有線に劣ると言われているのですが、EarPodsと比較しても力強さを感じます。

見た目は似てても、音に関してはAirPodsの勝ちです。

OSアップデートでAirPodsが超絶進化

iOS14でAirPodsに新たな機能「デバイスの自動切り替え」が追加されました

これは同じiCloudアカウントにサインインしているiPhone、iPad、iPod touch、Mac間でAirPodsの接続を自動的に切り替える機能です。

Apple製デバイス間でAirPodsを使うのが格段に便利になります。

今までのBluetoothイヤホンでは、いちいち「設定→Bluetooth」からイヤホンの切り替えをしなければならず大変面倒でしたが、もうその煩わしさが一切ありません。

私は普段iPadで動画を見ながら、左手でiPhoneを使って調べもの、右手でPCを操作して作業をしているのですが、デバイスの自動切り替えのおかげで接続をし直さなくても良いので、iPhoneで気になる動画を見つけたらそのまま再生、終わったらまたiPadの再生ボタンを押すだけです。

・iPhoneで動画や音楽を再生すると→ AirPodsから音声が出力されます。

・iPadで動画や音楽を再生すると  → AirPodsから音声が出力されます。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、今までにないとても便利な機能です、このためにAirPodsを買ったと言っても過言ではありません。

この機能はApple製品を複数使用している皆さんに是非体験してほしいです。

AirPodsの他にApple傘下のBeats社製品もiOS14でデバイスの自動切換えに対応していますので検討してみてください。

ヘッドフォン調整であなた好みのイヤホンに

iOS14のアップデートでもう一つ追加されたのが、ヘッドフォン調整です。

この音は聞こえますか?」「どちらの音が好みですか?」といった質問に答える形で簡単に音質調整ができ、弱い音を増幅し一人ひとりの聞こえ方に合わせて特定の周波数を調整し出力してくれるようになります。

私の場合は調整した方が高音が良く聞こえるようになり、低音もより強く聞こえるように変化しました。

音の好みは人それぞれですが、一般的に上の年齢になるほど高音が聞き取りづらくなるようですので皆さんも一応試してみて下さい。

(試しに「耳年齢 チェック」と検索して計測してみたところ、実年齢よりプラス10歳でした、大変ショックです)

<重要> アフターパーツで落下を回避

ここまで褒めちぎったAirPodsですが、欠点もあります。

最大の欠点は落下しやすい」形状です。

片耳に装着するイヤホンや、スポーツ向けのイヤホンを見て頂ければ分かるのですが、ゴムやシリコンでできた「突起」が付いており、

その突起が耳の内側にひっかかる事でイヤホンを落下しないようにしています。

AirPodsにはこの突起が付属していないので、浅く耳にかけているだけでは下を向いただけで簡単に落下してしまいます。

室内で座って使用するだけなら問題ありませんが、私はトイレで水を流すときに危うく落ちかけた事がありますので油断禁物です。

ジョギングやサイクリングをする際は、アフターパーツで補強をして落下しないようにしましょう。

では、私が買ったアフターパーツをご紹介します。

1つ目は、AirPodsに突起をつける商品です。

柔らかいパーツでできており、簡単にAirPodsに装着することができます。

落ちにくくするだけでしたらこの様な商品で充分です。

2つ目の商品はAirPodsの足の部分に、耳にかけるフックのようなパーツを装着する商品です。

発想はとても良いのですが、上手く調節しないとAirPodsが耳から浮き上がってしまい音がスカスカに、しかも一度外すとまた調節しないとけないので充電の度に面倒です。

期待していただけに残念です。

3つ目の商品でやっと当たりに出会えました。

この商品は突起部分と、音の聞こえを良くするイヤーピースが一体型になった商品です。 

突起部分のおかげで落下しにくくなっただけでなく、イヤーピースのおかげで自分が想像していたより良い音が出るようになり驚きました。

カナル型と言われる耳栓型のイヤホンが最近多いですが、この商品を使えばまるでAirPodsProのようなカナル型の特徴を追加することができます。

ただし、これらの商品全てに共通することですが、充電ケースにそのまま入れることができません。

充電の度に外し、使用する時にまたAirPodsに装着しなければいけないので、面倒に感じるかと思いますが、どのアフターパーツも脱着は10秒程度でできます。

特に3つ目の商品は音質アップの観点からも購入をオススメします。

AirPodsProとの違い

基本的にAirPodsの上位互換モデルがAirPodsProで、AirPodsで出来ることはAirPodsProも全てできます。

Proはカナル型(耳栓型)になっているので、密閉感や没入感は明らかにAirPodsより高く、ノイズキャンセリング機能まで装備していますので、周りの雑音を一切気にすることなく一層音楽に集中する事ができます。

それに加え、iOS14でProにだけ「空間オーディオ」機能が追加されました、

これは左右だけでなく「疑似的」に前後から音が聞こえるような機能です。

疑似的に(笑)、、と言いたいところですが、AirPodsProの空間オーディオは本物です。「ヘッドトラッキング機能」が内蔵されており、頭の動きに併せて音が飛んでくる方向も変化します。

頭を左に向けると右耳が正面を向きます、そうすると左耳より右耳のほうが音が大きくなります、左右で音の強弱が出来ることで映画館の中にいるような感覚を体感できるのです。

ただしヘッドトラッキング機能は「DOLBY ATMOS(ドルビーアトモス)」に対応したコンテツでなければ機能しません。

現在のところ、対応コンテンツは少ないのでヘッドトラッキング機能を目当てに買うのはやめたほうが良いかもしれません。

まとめ

AirPodsの素晴らしいところは軽さと手軽さ、そしてOSのアップデートで進化するという点です。

もちろん他のBluetoothイヤホンも、ファームウェアのアップデートで改善する事はあると思いますが、iOS14で追加されたデバイスの自動切換えは複数のApple製品を使用しているユーザーにとってはこの上なく便利な機能です。

AirPodsかProにするかは個人の好みによる所が大きいです、遮音性を求めるならProが良いですが、密閉間が嫌いな方にはお勧めできません。

また、高音質を求めるならProではなく他社の高級イヤホンも選択肢に入れてみてはどうでしょうか?

突き詰めれば有線接続の方が音質が良い場合がありますし、バランス接続やアンプの導入なども必要かもしれません(イヤホン沼とも言います)

その点AirPodsは解放型で圧迫感がなく、音質・値段・携帯性・便利さ、全てを総合すると良くできていると思います。

なにより、AirPods(17,800円)はPro(27,800円)より1万円安いですからね、思いっきり使い倒しましょう!

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